■皆さんの会社、「いい会社」ですか?
皆さんにとって、「いい会社」とはどんな会社ですか?
皆さんにとって、ご自身の会社は、「いい会社」ですか?
皆さんの会社を、「いい会社」かどうか、自己評価すると何点くらいですか?
そんな漠然と「いい会社」かどうか、と問われても???
こんな感じだと思います。
■「いい会社カード」で見える化
でも誰もが望んでいる「いい会社」を求めてみよう!と、先日「いい会社カード」を使ったセミナーを開催しました。
「いい会社カード」(製作者:デライトコンサルティング(株)・近藤圭伸氏)とは、まさしく「いい会社」が実践していることを、50枚のカードにして「見える化」したもの。
イメージだけが先行してしまいがちなだけに、かなり客観的に数値化して、経営者と社員と双方の視点から自己評価していく取り組みです。
少しセミナーの内容をご紹介しながら、「いい会社」を考えていきたいと思います。
■100年企業・・・日本にはどれくらい?
最近、100年企業というキーワードがよく使われます。
東京商工リサーチが行った、全国老舗企業調査によると・・・
2012年時点で、100年を超えて継続している企業数は、日本全国で27,441社。
100年以上200年未満 24,924社
200年以上300年未満 835社
300年以上400年未満 582社
1位は、1435年の金剛組。
⇒飛鳥時代に四天王寺建立のために創業という長さに驚きです。
2位は、1426年の池坊華道会。
⇒京都にある池坊です。
3位は、1308年の西山温泉・慶雲館。
⇒武田信玄・徳川家康も訪れたという甲州の旅館。
やはり、上位30社のうち13社が老舗旅館というのも、頷けます。
■100年企業・・・日本にはどれくらい?
「いい会社」とは、ブレない経営の軸をもち、社員との信頼関係を築きながら、人と社会を幸せにする経営を実践することによって、いつまでも存在し続ける会社。
会社は継続してはじめて人と会社にその価値を提供でき、社員、家族、得意先、仕入先、外注先なとの取引先、そして株主を幸せにできる。
だから、「いい会社」をつくる真の目的は、「継続する会社」をつくること。
その目的を達成するための手段が、「いい会社づくり」・・・
「いい会社」を上記のように定義付けて、7つの要素・50の実践項目がスタートします。
■いい会社を構成する7つの要素
【右図】をご覧ください。
【A】ブレない経営の軸をもち
【B】独自の事業展開を行い
【C】社員の成長を重視し
【D】当たり前のことを、当たり前に継続することを通じて
【E】社員が働きやすい職場環境を整備していくと
【F】会社の使命を理解するいい管理職も育ち
【G】顧客志向で自社製品・サービスを継続して提供できるようになり、
自社もより社会貢献できる公器に!
経営者・社員ともに、「いい会社」を構成する7つの要素を理解することで、
社会での有益性が向上し、増収・増益・新規顧客開拓にもつながっていく・・・
こんな構造・循環です。
■なっ、ナッ、なんと80点!!
早速、私も社員とともに、「いい会社」が実践している50項目に挑戦!!
○、△、×・・・実践できているかどうか、この3種類に分けていくのです。
詳しい集計の仕方は開示できないのですが・・・
私は92点(ちなみに、100点満点ではありません)。
得てして経営者は「自社がこうあって欲しい・・・」という願望が入るので、高くつけがち・・・と解説されて、少し自嘲気味。
参加していた社員を代表して、男性、女性から1名ずつ、自己評価を突然指名!
「ボーナスが近いぞ・・・」
「査定に響くぞ・・・」
等々、外野席からさんざん冷やかされながら、点数の発表。
男性社員、女性社員ともに、偶然にも同点数・74点!
92+74+74=240点を平均すると、80点!
80点は、継続できる「いい会社」判定の合格ライン!!
社員評価の瞬間は、やはりヒヤヒヤどきどき!
仕事始めのひと時、経営者と社員がともに時間をつくって、今年一年、自分達の働く会社を「いい会社」にするには・・・と考えてみる時間を持たれるのも一考です。
今年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
平成26年(2014年)1月
TFSグループ 代表
TFS国際税理士法人 理事長
山 崎 泰 |
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